冬にかかりやすい病気~おたふく風邪
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)はムンプスウイルスが原因で起こる病気で、
耳の下や顎の下が腫れるので見た目で「おたふくかも!」とわかるのも特徴ですよね。
今回はそんなおたふく風邪についてまとめてきました。
〇症状:耳下腺、顎下腺、舌下腺など、唾液腺の腫れ。 発熱、嚥下痛(飲み込む時に痛む)
頭痛、食欲低下、筋肉痛、けん怠感、首の痛みなどが現れることもある。
通常1~2週間で多くの症状は治ります。又、おたふくかぜの原因であるムンプス
ウイルスは、唾液腺以外に、髄膜や内耳、精巣、卵巣、すい臓などにも感染しやすい
ため、関連する部位で合併症が起こりやすくなります。ごく稀に後遺症として
難聴になることもあります。
〇感染経路:おたふく風邪は主に飛沫感染や接触感染によって感染が広まる。
感染者の咳やくしゃみ、会話などによって、ウイルスを含む飛沫が周囲に飛散
し、これを周囲の人々が口や鼻から吸い込むことで感染します。また、ウイルス
が付着した手や、感染者が触ったものに接触した手で、口や鼻に触れることで
感染が成立します。
〇治療法:おたふく風邪(流行性耳下腺炎)に特異的な治療法はなく、各症状に対する
対処療法となります。解熱鎮痛剤、患部の冷却等の治療や脱水症状気味であれば
点滴などで補水します。自宅療法で気をつけるポイントとして、食事の際に口を大
きく開けたり、食べ物を飲み込む際にのどや顎が痛む可能性もあるため、酸っぱい
食べ物や硬い食べ物は避けてください。
〇登園目安:おたふく風邪は、学校保健安全法にて第二種感染症に指定されており、出席停止
期間が定められています。おたふく風邪になったら、。学校保健安全法では
耳下腺などの腫れが引き5日が経過し、全身状態が良好になるまでは、
保育園に行くことはできないと定められています。そのためおたふく風邪に
なったら、少なくとも発症から5日間は保育園を休みましょう。
〇予防法:おたふく風邪の予防方法は、主な感染症対策と同様で手洗いやうがい、
咳エチケットなどによる飛沫・接触感染予防はある程度は有効ですが、完全では
ないため、おたふくかぜワクチンを計2回接種し、免疫をつけておくことが
重要とされています。
おたふく風邪は痛みから食事がとれない、飲み物が飲めないなどのケースもあります。
小さいお子様は脱水症状などを起こしやすいため重症化する前に受診し点滴などの処置を
行ってもらいましょう。
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