冬にかかりやすい病気~ロタウイルス
ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。厚生労働省から生後14週のお子さん向けにワクチンの接種をすすめています
のでご存じの保護者の方も多いかもしれません。そんなロタウイルスについてまとめて
きました。
〇症状:主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛です。
5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。
脱水症状がひどくなると入院治療が必要になることがあります。
〇感染経路:主な感染経路は接触感染です。ロタウイルスは感染者の便に大量に含まれて
おり、その便に触れた手指を介して、口から入ってしまうことで感染します。
便との接触だけではなく、感染者が触れたものに間接的に触れることでも感染
す事もあります。汚染された水や食品を介して、ロタウイルスが口に入って
感染する経口感染もあります。
〇治療法:特異的な治療法はなく、下痢、脱水、嘔吐に対する症状事への対症療法となりす。
治療法としては点滴、経口補液、整腸剤の投与があり、一般的には重症度が
軽症の場合は経口補液、あるいは外来での静脈輸液を行う。中等症以上の場合は
入院して静脈輸液、経口補液を併用する。また、合併症があるときには合併症に
準じた治療を行う。自宅では患者がしっかりと水分を取り脱水症状にならないよ
気を付けましょう。
〇登園目安:ロタウイルスは明確な登園目安は定められていませんが、発症から 7 日間は
お休みするよう促される園やお医者さんが多いようです。、嘔吐の場合は、
普段の食事ができること。下痢の症状の場合は、普通便に戻っていることなどの
条件を提示している園もあります。
〇予防方法:ロタウイルスは主に経口感染と接触感染で感染します。他の感染症と同様に
手洗いうがいを徹底して行う、感染者が触れた場所や、その可能性がある場所は
消毒を行う事が大切です。また、ロタウイルスはワクチンもあります。
ワクチン接種が進められてからはその前と比べ6~7割も感染者が減ったという
データもあります。
ロタウイルスは主にお子様にかかる病気です。潜伏期間は、1〜3日ほどで、
3〜8日続く水様性の下痢と嘔吐便の色が白い、39℃以上の発熱や腹痛などの症状が
見られた際はロタウイルスの可能性があるので、病院を受診しましょう。
0コメント