梅雨の時期から注意!「食中毒」
食中毒は通年発生しますが、気温と湿度が高い梅雨から夏にかけては【要警戒期】。
細菌による食中毒が発生しやすくなります。
子どもは感染症にかかりやすく、発熱や下痢などで水分を失うと脱水症状を起こしやすいです。
時期特に注意したい食中毒について、その対策をお伝えします!
食中毒は、基本的に原因菌が食物に付着し、体内へ侵入することで発生します。
【つけない】
調理や配膳前等に手洗いを徹底する、生ものを扱ったまな板等の調理器具は都度洗う、付着した細菌が移らないように食品を分けて密閉管理する等を実行しましょう。
【ふやさない】
細菌の多くは10℃以下では増殖が緩やかになるため、食品を低温で保存しましょう。
【やっつける】
中心部を75℃で1分以上加熱することを目安に加熱しましょう。ふきん等の器具は煮沸消毒や熱湯をかけて殺菌するなどの対策をしましょう。
ハイハイしたり、おもちゃに触れたり…、子どもたちは日々いろいろなものに触れる機会があります。
病原菌が手などに付着した状態で食べ物に触れたり、口に入れたりすることで、病原菌が体に入り感染してしまいます。外出の後、トイレの後、食事の前などには手を洗うようにしましょう。
<食中毒の危険性がある食物>
①はちみつ
ポイント:1歳未満にはちみつは厳禁!加熱しても食中毒は防げない!
症状は、便秘、全身の筋力低下(例:母乳の飲む力が弱くなる、泣き声が小さく弱くなる、まぶたが下がる)です。
やっかいなことに、菌は家庭調理の加熱程度では死にません。
健康な1歳以上の子どもでの感染の可能性は極めて低いと言われています。1歳未満へのはちみつ摂取は避けましょう。
②ぎんなん
ポイント:ぎんなんは“年の数まで”!加熱しても食中毒は防げない!
ぎんなんは食べ過ぎると中毒を起こし、嘔吐やけいれんなどを起こします。
ぎんなんに含まれる毒素がビタミンB6の働きを阻害することが原因です。
この毒素は煮ても焼いても消失しません。子どもに食べさせることは控え、与えるとしても一度に多く食べさせないことが重要です。
③長時間室温で放置した粉ミルク
ポイント:調整したミルクは2時間以上放置しない!2時間以上経過したら与えずに廃棄!
極微量ですが、細菌が入っていることがあります。
乾燥した粉ミルクの中では増殖しないものの、死なずに生存し、粉ミルクを作った後、時間が経つと増殖してしまいます。
適切な方法で粉ミルクを溶かしたり保存したりすれば、大丈夫です。
④生卵
ポイント:生食を避ける!卵が完全に固まるまで十分加熱する!
卵はサルモネラ菌による汚染の可能性があります。
ヒビの入ったものや割れている卵は、外部の細菌に汚染されている可能性があるので、なるべく使用を控えましょう。
生食用の卵であっても子どもには生食させることは控え、卵が完全に固まるまで十分加熱してから食べさせましょう。
⑤加熱不十分の肉
ポイント:生食厳禁!十分加熱する!生肉用と食べる用で箸を分ける!
生肉には食中毒菌がついていることがあります。
これらの食中毒は症状が重く、死亡することもあります。
肉類は生で食べさせないで、十分に加熱して食べるようにしてください。
⑥生の魚介類
ポイント:子どもには生で与えない!十分加熱する!
生の魚介類は腸炎ビブリオに汚染されている可能性があり (主に夏期)、またカキ等の二枚貝ではノロウイルスを持っていることがあります。子どもには、なるべく加熱調理したものを食べさせましょう。
⑦古くなった魚
ポイント:古くなった魚は食べない!加熱してもヒスタミン中毒は防げない!
サバ科(マグロ、カツオ、サバなど)の魚類は、古くなって腐敗すると「ヒスタミン」というアレルギー症状を起こす物質を作ります。
このような魚を食べると、じんましんや嘔吐・下痢などのアレルギー症状を起こすヒスタミン中毒を発症することがあります。
古くなっている魚は食べないようにしましょう。
食中毒は正しい知識があれば、そのほとんどを予防することができます。
ぜひ、参考してみてください^^
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