夏にかかりやすい病気~ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは、発熱・喉の痛み・口腔粘膜の水膨れといった症状を
引き起こす感染症です。主に小児の間で流行しやすく夏風邪の一種とされています。
原因となるウイルスはエンテロウイルスと言われるタイプのもので、
接触感染、飛沫感染で広まります。そのため、保育園や用意園、学校など、
大人数で密接に長時間過ごす環境で流行しやすいと考えられています。
〇症状:発熱を伴う喉の痛み。口の中に1~5mm程の水膨れが形成される、これが破けると
潰瘍となり非常に強い痛みが伴い飲食をする際痛みにより十分な栄養が取れず
脱水状態になる場合もあります。又重症化した場合稀に髄膜炎や心筋炎などを
引き起こすケースもあるため注意が必要です。
〇治療法:ヘルパンギーナのウイルスに対する抗ウイルス薬は現在の所は開発されて
いません。そのため各症状を和らげる対処療法が一般的です。(発熱には解熱剤、
喉の痛みには鎮痛剤)多くはこれらの治療を行い数日で完治しますが脱水症状が
酷いと点滴をうつといった事にもなる多め水分補給はしっかり行いましょう。
〇感染経路:感染者が咳やくしゃみによる飛沫感染。水疱の内容物や便に排出された
ウイルスが手などを介して口や眼などの結膜に入って感染します。
〇予防:接触感染、飛沫感染で引きおこる病気ですの、手洗いうがい、消毒などの
感染症対策が大切です。又、集団生活の場で感染者が多い場合はマスクの着用も
対策方法の一つとなっています。
ヘルパンギーナは9割が5歳以下の子どもが感染するとされていますが大人も
感染することがあります。しっかり対策しお子様も親御様も元気に夏を楽しみたいですね!
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